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経営管理セクター

メンバーインタビュー|22年の「現場知」を経営の武器に変える ― FHRS 谷口 裕宙

メンバーインタビュー|22年の「現場知」を経営の武器に変える
 ― FHRS 谷口 裕宙

クオンティア FHRS の谷口裕宙は、大手ITベンダーで22年、官公庁の基幹システムのPM及びPMOとして修羅場を重ねた後、コンサルの世界へ。「お客様に一番近いところで仕事ができると思ったから」と語る彼が、新たな舞台で見つけた仕事の醍醐味とは。

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FHRS(Finance Human Resource Strategy)は、CFO・CHROのパートナーとして、データドリブンな意思決定と組織運営を支援するサービスです。

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谷口 裕宙

谷口 裕宙

マネージャー

静岡大学卒業後、BIPROGY、富士通を経て現職。大規模システムの開発、運用のPMを歴任。IT化構想の企画、構想策定などの超上流工程から開発、運用の立ち上げまでの一気通貫した支援を得意とする。また、DXツールを活用したBPR推進に加え、これまでの知見を基にシステムやセキュリティー等の各種アセスメント業務にも対応するなど、幅広い領域を支援した経験を有する

22年で積んだ「現場知」——官公庁の最深部で磨かれた責任感とストーリー設計

静岡の情報系学部を卒業した谷口が最初に就職したのは、大手独立系ITベンダーだった。航空会社のシステム専門アウトソーシング会社に出向し、システム開発から運用まで幅広くITの基礎知識を習得。その後、航空会社の吸収合併をきっかけに別の大手国産ITベンダーへ転職し、そこから22年のキャリアが始まった。

主な担当領域は官公庁の基幹業務システムだ。特に印象深いのは、20以上のサブシステムを抱え、SLAが極めて高水準に設定されたシステムの開発、運用保守プロジェクトのPMを10年以上担当した経験だという。

「気がつけば、何かしらのアウトプットを出さなければならないという責任感が生まれていました。日々の積み重ねが、そうさせたのだと思います」

担当した組織は特異な文化を持っていた。上から指示されたことは必ずやり遂げ、妥協を許さないという強烈な意志が組織全体に根付いており、職員が執務室に泊まり込むことも珍しくなかった。谷口もいつしかその文化に染まり、深夜勤務や土日出勤が当たり前の日々が続いた。

そのなかで、谷口のもう一つの核となる仕事観が鍛えられた。「ストーリー設計」の力だ。ある日、担当のクライアントからこう言われた。

「公務員の仕事とは、突き詰めると相手を納得させることだ。正しいかどうかよりも、相手が納得すれば事業を前に進めることができる。そのためには相手が納得しそうなゴールを想定し、ゴールから逆算してストーリーを設計することが重要だ」

ゴールを先に想定し、そこへ向かうプロセスを逆算して設計する。この思考様式は、その後の谷口のすべての仕事の土台になっていく。

責任感とストーリー設計の力が試された局面が二つある。一つは、開発したシステムの本番稼働直後に数万件のデータがシステムから見えなくなる事象が発生した。原因特定までに約3カ月、復旧までに約6カ月要した。チームが一致団結して24時間体制を編成し、復旧対応にあたった。もう一つは、要件が決まっていない状況で業務開始時期だけが決まっているという新規システムの稼働プロジェクトだ。年末年始も返上し、約50人のメンバーが24時間体制を敷いて開発にあたった。

「結果的には無事に稼働し、業務開始に間に合わせることができました。お客様からは、無理なお願いだったが、よくやり遂げてくれたと言っていただけましたね」

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「お客様に一番近い場所で働きたかった」——22年越しの夢をクオンティアで実現するまで

実は谷口がコンサルを意識し始めたのは、大手国産ITベンダーに入社して5〜6年が経った頃のことだ。当時、コンサルファームへの転職活動を試みたが、リーマンショックの直撃を受けて採用枠がほぼ消滅。転職は叶わなかった。

「ダメだったとしても最低10年はここで仕事をしてもらう」

上司にそう言われ、クライアントからも残留を強く希望されたことから谷口はそのまま会社に残ることを決める。それから十数年、気づけば22年という月日が流れていた。

転職の機会が訪れたのは、担当していた二つの大型プロジェクトがほぼ同時に区切りを迎えたタイミングだった。一つのプロジェクトはシステムの立ち上げ(今から40年以上前)から会社が一貫して開発、運用を担ってきた年間約20億円規模で、次期システムの刷新構想がまとまりかけていた。もう一つのプロジェクトは新規システムの開発が完了し、運用保守フェーズの契約満了を迎えるタイミングで次の担当者へ引き継げる状態になった。

「ここで区切りをつけなければ、この後さらに深く関わることになり、向こう10年同じことをやり続けることになると感じ、強い危機感が生まれた」

転職先として大手ファームは最初から選択肢に入れていなかった。知人を通じて見聞きする大手ファームの組織文化が前職とさほど変わらないように映ったこと、そして以前から起業したいという思いがあったことが理由だ。複数の独立系ファームを検討するなかで、クオンティアの「経営人材を育てる」という方針が決め手となった。

「経営人材を育てるという点が、最も自分の考えに合っていました」入社後に感じた最も大きな違いは、組織の風通しの良さだった。「自由に意見を言い合える環境で、どんな意見も一旦経営陣が受け止めるという度量の広さが前職とは大きく異なると感じました」

クオンティアはまだ成長途上の組織であり、制度や仕組みが整備中という側面もある。谷口はそれをむしろ面白さとして受け取っている。自分が携わる領域の幅を広げられているという実感が、新しい環境への適応を後押ししていた。

入社1年目から裁量のある環境へ

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ゴールから逆算する「ストーリー設計」——クオンティアFHRSで発揮される現場知と課題解決力

コンサルとして大切にしている軸を尋ねると、谷口はこう答えた。「言葉だけでなく、お客様と一緒に動いて、行動で結果を残すことです」。

22年で培ったPM経験と「ゴールから逆算するストーリー設計」の力は、現在のコンサルワークでもそのまま発揮されている。現在担当しているのは総合商社の財務部門向けプロジェクトで、システムの企画・構想フェーズが中心だ。「システムの企画・構想を設計するフェーズが自分の力を最も発揮しやすい領域です」と谷口は言う。

一方、FHRSというセクター自体については、率直な言葉で語ってくれた。

「私は官公庁の財務会計領域を担当してきたため、実は、民間企業相手のFHRSの専門知識は、セクター内で私だけが持ち合わせていない状況です」

ファイナンスとHRの両領域に深い専門知識を持つセクターメンバーから日々吸収できる環境が、谷口には大きな刺激になっている。貪欲に学び続ける姿勢が、そのままコンサルとしての成長につながっている。

そして谷口がFHRSセクターを語るとき、必ず言及するのが横断的な視点の話だ。

「ファイナンスとHRという、珍しい組み合わせのセクターだからこそ、課題の本質を複数の異なる視点から捉えることができます。こうした構成のセクターはなかなかないと思っています」

財務とHRという二つの機能を掛け合わせることで、組織課題の本質に迫る複眼的なアプローチが可能になる。それがFHRSセクターの希少性だと谷口は言う。

また、セクターのプロジェクトアサインの文化についても、誇らしげに語った。メンバーのキャリア指向性を踏まえたうえでアサインを決めるという姿勢を、谷口は高く評価している。

「自分のやりたいことと合致するプロジェクトアサインを優先する。メンバーの指向性をきちんと見てくれているところもFHRSの良いところだと思っています」

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「仕事を自分ごととして動かす」が起点——経営人材を目指す谷口が描く次のステージ

FHRSセクターへの誇りを問われると、谷口はまず専門知識を持つメンバーの存在を挙げた。高度な専門スキルを持つメンバーから学べる刺激的な環境、そしてメンバーの指向性を大切にするプロジェクトアサインの文化。この二点が、谷口がFHRSに感じる誇りの核心にある。

根底にあるのは、もともとの起業意志と「仕事を自分ごととして動かしたい」という強い姿勢だ。

「仕事をすべて自分で完結させたい、すべて把握したいという思いが、昔から強くありました」

「経営人材を育てる」というクオンティアの方向性は、この起業意志と重なる。言葉だけでなく行動で結果を残す姿勢を積み重ねながら、谷口は「お客様に最も近い場所」での仕事を追い求めている。

大手ITベンダーで培った「ストーリー設計」と「徹底した責任感」を武器に、谷口はクオンティアで自らのコンサルとしての地平を広げ続けている。

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