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メンバーインタビュー|15年の「現場力」を武器に、コンサルで可能性を広げる ― Tech Ignition 古根 史雅

メンバーインタビュー|15年の「現場力」を武器に、コンサルで可能性を広げる ― Tech Ignition 古根 史雅

クオンティア Tech Ignition の古根史雅は、大手SIerで約15年、公共系システム開発のPMとして修羅場を重ねた後、初めての転職でコンサルの世界へ。「裁量と責任をセットで持ちたかった」と語る彼が、新たな舞台で見つけた仕事の醍醐味とは。

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古根 史雅

古根 史雅

マネージャー

東北大学大学院卒業後、株式会社NTTデータを経て現職。組込み系製品からスマートフォン向けサービスまで、幅広い開発業務に従事。設計・実装・試験を通じた技術力に加え、プロジェクトにおける進捗・品質管理やベンダーマネジメントなど、上流から下流までを一貫して経験している。また、公共機関や海外企業・ベンチャー企業など様々な文化を持つクライアントとの折衝経験から、高度なステークホルダーマネジメントスキルを有する。国家プロジェクトにおいては、全体方針の策定や複数ステークホルダーとの調整を主導し、安定稼働と成果創出に貢献した。

大きな会社で15年が培ったもの——「回収騒ぎ」が変えた仕事への向き合い方

古根が最初にキャリアを歩んだのは、大手SIerだ。東北大学大学院で聴覚と前庭感覚の統合に関する研究を修め、新卒で入社した。決め手は「人」だった。合同説明会で偶然立ち寄ったブースの担当者に惹かれ、この人と一緒に働きたいと思わせてくれるような人だった、と古根は振り返る。

入社後は公共系のシステム開発に一貫して従事した。設計・実装・テストから始まり、その後プロジェクト管理へと軸足を移し、ミッションクリティカルな案件でリーダークラスの立場を担うようになっていく。

そんな古根に、入社して間もない時期、忘れられない出来事が起きる。携わっていた開発対象の製品に誤りが見つかり、納品後に発覚した。製品は一度納品するとパッチで修正することができない。回収騒ぎに発展した。その設定の最終確認を担っていたのが古根だった。

「影響についてわかっていたので事前に入念に確認はしていたのですが、インプット情報の整理が追いつかなかったこともあり、ちょっと見落としている部分がありました」

この経験が古根の仕事観を変えた。品質を徹底的に高めて担保した状態で納品することの大切さを、身をもって知った。同時に痛感したのは、チームの存在だ。上司やメンバーが奔走して後処理を引き受けてくれた経験から、「やっぱりチームで取り組むことが大事だと実感しました」という言葉が生まれた。以来、古根のプロジェクトへの向き合い方は根本から変わった。

品質と調整力を磨き続けた古根が前職最後に携わったのは、大規模な行政サービスのデジタル化プロジェクトだ。クライアントは複数の省庁と全国の自治体。国内外の大手テック企業も絡み、自社だけで最大300人が動く一大プロジェクトで、古根は完全なフロントとして立ち続けた。

「内部は内部でまとめるのが大変だし、外部からもいろいろ言われるし。プロジェクトの合意を取りながら先に進めなきゃいけない——調整がすごく大変なプロジェクトでした」

スケジュールは終始タイトで、遅延も発生した。それでも古根はお客さんを「仲間」として巻き込みながら調整を重ね、2年をかけてサービスをローンチした。省庁幹部や大手テック企業の幹部が参加するセレモニーが開かれ、サービスは当初の想定を大きく上回る利用者に迎えられた。社会的なインパクトを実感できた——古根はそう静かに言う。

「自分で組み立てていきたい」——初めての転職でクオンティアを選んだ理由

15年という年月は短くない。それでも古根は、新しいことへの渇望を抑えられなくなっていた。前職でも上流から課題を分析し対応策を考えるような動きが「自分に合っていると認識していた」。その確信が、初めての転職を後押しした。「課題解決型で提案できるコンサルの世界を見てみようかなと」。

複数のファームを検討するなかで、「転職するならがらっと変えたい」という軸があった。大きな組織から小さな会社へ。裁量を持って自由に組み立てる仕事がしたい。会社を立ち上げていくプロセスに、自分も立ち会ってみたい。

クオンティアに惹かれた決め手のひとつは、代表の吉沢との対話だった。「社員の成長を第一に考えますよ」という言葉が強調されていたことに、深く共感した。

「社員が大事だということを会社としてもわかってくれているんだな、というのが響いたんですよね」

入社後、大きな会社との違いはすぐに実感した。制度面の未整備にとまどうこともあったが、古根はそれを「自分たちで作っていく面白さ」として受け取っている。前職では経験できなかった戦略系の案件にも携わるようになり、「より幅は広げられているという実感はありますね」——古根はそう話す。

お客さんの無意識を顕在化させる——クオンティアで磨いた課題発掘力と集大成プロジェクト

コンサルの世界に入って古根が気づいたのは、お客さんの課題はお客さん自身が言語化できていないことが多いということだ。会話の表面に現れた発言や行動の裏にある、潜在的な課題を拾い上げること——それが古根の仕事の起点になっている。

「その場で掘り下げなくてもいい。1週間後に、そういえばこういう発言ありましたよね、それを深掘りするとこういうことですかね——と戻っていく。できるだけ拾って、言語化して広げていくというところは意識して動いています」

この姿勢はメンバーへの向き合い方にも通じる。一見地味な案件でも、学べるポイントは必ずある。そこを見出して成長できる軸を明確にして取り掛かると、見方によっては面白くなると古根は言い、それをメンバーとも意識合わせしながら進めたいと考えている。

知識の吸収においても「使い分け」を実践している。自分で1時間調査するより、有識者に5分話を聞く方が濃い情報が得られることも多い。クオンティアではセクターを越えて有識者に声をかけやすく、未経験の戦略案件に初めて臨んだ際もボードメンバーのサポートを借りながら学び、デリバリーを完遂した。小規模な会社ならではであるが、頼りにしやすい環境がある——古根はそれをありがたかったと言う。

クオンティアに入って以降、古根特に記憶に残っているのが超短期のITプロジェクトだ。3ヶ月でシステムの要件定義からサービス開始までやり切る必要があったが、チームに入った時点で何の計画も整っていなかった。「入ってすぐに案件の特性を見抜いて、プロジェクト計画書を作り、計画を立てて。工数が足りなければすぐエスカレーションしてアサインするなり、スコープを縮めるなり」——こうした先手の動きを積み重ねてプロジェクトを引っ張り続けた。

深夜対応が続く局面もあったが、チームは悲観的にならず、お客さんとも密に連携してやりきった。お客さんへの向き合い方も一貫していた。手が回らないところを拾い、課題と思っていない部分も先回りして指摘することで、かなり信頼を得られたと古根は振り返る。プロジェクト終了後に届いたのは、「お2人がいてくれたおかげで、なんとかサービス開始できました」という言葉だった。

「テクノロジーは手段」——Tech Ignitionが誇るアプローチと、自分の成長を探し続けること

古根が所属するTech Ignitionセクターは、AIをはじめとする最先端技術を活用してクライアントの課題を解決する。しかし古根がこのセクターを誇りに思うのは、技術ありきではない姿勢にある。「AIとりあえず入れてみました、でも使えていませんというのはありがちで。そうじゃなくて、業務を分析して課題に着目した上で、手段として最先端技術を使う」——その課題起点のアプローチが、古根には刺さっている。

これからやりたいことを聞くと、「新しいことを見つけること」という答えが返ってきた。常に新しいものへの興味を持ち続けたい。この会社がこれからもっと大きくなると思っていて、「その成長と一緒に自分も成長したい」。

やりたいことはまだ探し途中だ。それでも古根は、クオンティアという場所についてこう言い切る。

「裁量があるということは裏に責任もある。責任を持ちつつ自由にやりたいところを深掘りしていける——すごいいい環境だと思っています」

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