中期経営計画を、動く計画へ。現場で変革を前進させる|Strategy Edge 池口 真一

中期経営計画の策定から、新規事業の立ち上げ、海外展開の推進まで。
クオンティアのStrategy Edgeに所属する池口真一は、株式会社瀬戸水産の全社的な変革プロジェクトに携わりながら、構想を実行へと落とし込む役割を担っている。
教育、IT、メディアと異なる環境で培った業務知識とプロジェクトマネジメントの知見を武器に、企業変革に向き合う池口。「戦略から実行まで」を体現するその仕事観と、Strategy Edgeで取り組むプロジェクトについて話を聞いた。
ABOUT STRATEGY EDGE(戦略セクター)
すべての企業に、戦略と実行を。中期経営計画や新規事業戦略などを、構想から実行・定着まで一気通貫で伴走支援する戦略セクター。
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教育からITプロジェクトへと多様な現場を渡り歩いたキャリア
池口のキャリアは、コンサルティング業界とは一見縁遠い場所から始まった。大学・大学院で教育学を専攻した後、社会人として最初に選んだ道は公立高校の理科教員である。
教員時代は高度な専門性と先進的な教育実践で注目され、将来は指導的な立場となることを嘱望されていた。しかし、元々ビジネス志向の強かった池口は地方公務員という安定したキャリアを捨て、新たな挑戦を模索することになる。
教員退職後にIT企業へ転職した池口は、地方自治体の基幹システム刷新プロジェクトに参画した。この大規模プロジェクトでは税務システムを担当し、税目ごとに組織された開発・運用チームを掛け持ちで率いることになった。同時に、池口が本格的なプロジェクトマネジメントやサービスマネジメントに触れる契機にもなった。
ここでの経験を活かして、池口はビジネススクール(社会人大学院)の収益事業部門へ転職。転職先には教育事業とメディア事業を中核とした多種多様なプロジェクトが存在し、自社やクライアントの新規事業開発やマーケティングに関するプロジェクトも経験した。
このような環境で着実に実績を重ねていった池口だったが、その実績があったからこそ、次第にもっと難易度の高い仕事に挑みたいという思いが芽生えていく。
構想から実行まで携われる環境を求めてクオンティアへ
そのような思いを強く意識したのは、前職で携わっていた金融やヘルスケア分野におけるロビーイングを目的とするプロジェクトだった。これらのプロジェクトは単なる政策のアドボカシーだけでなく、閣僚経験者を含む有力政治家とのコネクション、中央官庁との関係構築、政産官学の連携強化、業界団体を越えた広範囲な世論形成、決裁者から実務者に至るまでの合意形成といった要素が含まれる。そして何よりプロジェクトに資金提供するクライアント(スポンサー企業)の期待に応えなければならない。
ロビーイング型プロジェクトは案件規模が大きく難易度も高いことが特徴だが、池口はプロジェクトを成功に導き、これがプロジェクトマネージャーとしての主要実績の一つとなっている。事実、プロジェクト成果物(政策提言等)の一部が我が国の政策パッケージに反映され、規制改革や社会実装が進んでいる。このことから、プロジェクトの社会的インパクトの大きさが窺い知れる。
構想策定や企業・事業戦略といった、より上流のレイヤーに踏み込んだプロジェクトを手がけたいという意識は、こうした経験を経てさらに強まっていった。そんな池口がクオンティアを選んだ決め手は、「新しい経営人材を輩出したい」というビジョンへの共感だった。もともと経営そのものへの関心を持っていた池口にとって、このビジョンは自身のキャリアの方向性と重なるものであった。
不確実性を早期に捉え、実行可能な計画へ更新し続ける

クオンティアに入社した池口が、日々のプロジェクトマネジメントの中で大切にしている考え方の一つが、「プロジェクトを一種の投資的な行為として捉える」という視点だ。
プロジェクトには「有期性」と「独自性」があり、定常業務と比較して不確実性が高い。明確なゴールやプロセスを設定した場合でも、実際に着手しなければ分からないことも多い。このため、当初の想定どおりに進まない可能性は、どのプロジェクトにも一定程度ある。そして、投資的行為である以上、成果や投資対効果が見込めない場合はプロジェクト中止という損切りの判断が求められることもある。
だからこそ池口は、状況変化を早い段階で捉えながら、プロジェクトの進め方や優先順位をその都度見直していくことを重視している。実際に、クライアントとの認識を早めに擦り合わせたり、必要に応じてSCD(スコープ・コスト・デリバリー)や進め方を調整したりすることも、プロジェクトマネージャーの重要な役割の一つだと考えている。
また、その判断を支える土台となっているのが、プロジェクトマネジメントのデファクトスタンダードであるPMBOK®ガイドや国際資格PMP®(Project Management Professional)の知見だ。池口は基本となる「型」を理解した上で、プロジェクト状況に応じたテーラリングが重要だと考えている。
不確実性が高いテーマであっても、状況を見ながら進め方を調整し、前に進めていく。その考え方は、現在担当している瀬戸水産のプロジェクトでも実践されている。
不確実性と向き合い、自ら意思決定できる経営人材になる
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池口自身の仕事観が色濃く表れているのが、現在(2026年時点)担当している株式会社瀬戸水産の中期経営計画策定プロジェクトである。
同社は『100億企業』の実現という目標を掲げており、新規事業としての海外展開、既存事業拡大、業務改善まで、複数のサブプロジェクトを一つの中期経営計画のもとに束ねて推進している。計画を作ることがゴールにならないよう、手を動かしながら進めることに池口はこだわり続けている。
ここでは経営戦略から日々のオペレーションまで多岐にわたるスコープに対応し、「戦略から実行まで」を実現している。池口の異色のキャリアと幅広いプロジェクト経験、そしてプロジェクトマネジメントの専門的知見が同社の全社的な変革に貢献している。
現場に入り込み、不在だったマネジメント機能をつくる

このプロジェクトで池口が担ったのは、中期経営計画を策定することだけではない。新規事業、海外展開、既存事業拡大、業務改善といった複数のサブプロジェクトを推進するために、方針を具体的な行動へ落とし込みながら、関係者を束ねる役割も担っている。
さらに池口は、それまで同社で十分に整備されていなかったマネジメント機能の構築にも取り組んだ。各プロジェクトの進捗を把握し、優先順位を整理し、必要な意思決定を前に進めていく。そうした推進役として現場に入り込みながら、プロジェクト全体を動かしている。
詳細な指示を与えなくてもメンバーが自律的に動ける体制をつくり上げたことも、クライアントから高く評価されている。
現場主義を体現したシンガポールでの現地商談
新規事業の柱の一つである海外展開では、机上のリサーチだけでは見えてこない現地のニーズを掴むため、池口のチームは実際にシンガポールへ足を運ぶというアプローチを取った。「アジア市場は現地に足を運ばなければ実態がわからない」というセクター内の知見も後押しとなった。
現地の仲介業者との対話を通じて、それまで想定していなかったニーズが見えてきた。具体的には、ブリのカマやハマチ等の継続的な引き合いである。実行支援としての現地・現物の確認、いわばPoC(概念実証)の実施が奏功した好例だと言えるだろう。
業界と現場を理解し、情報のギャップを埋める
池口が支援先で評価されている理由の一つが、業界や事業への理解の速さだ。
プロジェクトの立ち上げ段階では、まず現状分析を丁寧に行い、事業構造や業界特性、現場で起きていることを把握することに時間をかける。既存のフレームワークを当てはめる前に、クライアントがどのような事業環境に置かれ、どのような課題を抱えているのかを理解することを重視しているのだ。この姿勢はクライアントからも高く評価されている。
実際に支援先からは、「情報のギャップがすぐ埋まる」という言葉が寄せられている。池口自身も、現場と経営の双方を理解しながらプロジェクトを推進することが、変革を前に進めるうえで重要だと考えている。
現場との距離を縮め、実行を前に進める

複数のプロジェクトを前に進めるうえで、池口が大切にしているのが現場との距離を縮めることだ。
現在担当している瀬戸水産のプロジェクトでは、クライアントの現場近くに住まいを構え、週の大半を現地で過ごしている。池口によると、その理由は特別なものではなく、成果を出すための合理的な判断だったという。
実際に現場では、テキストベースのコミュニケーションだけでは物事が進みにくい場面もある。対面で会話を重ねることで、より円滑にプロジェクトを進められると池口は考えている。さらに、往復4時間に及ぶ移動時間を踏まえると、現地で活動した方が効率面でも合理的だったという。
現場で起きていることを直接把握し、関係者と認識を揃えながら、プロジェクトを前に進めていく。瀬戸水産のプロジェクトで池口がマネジメント機能の構築や複数のプロジェクトの推進を担えている背景には、こうした現場に根ざしたアプローチがある。
優秀な仲間と経営の最前線に挑めるStrategy Edgeという成長環境
数々のプロジェクトを牽引してきた池口だが、「クオンティアはとにかく皆さん優秀です。日常の何気ない発言からプロジェクトに至るまで質が高い」と、同僚への敬意を率直に語る。「これは本当に心底思っています」と重ねて強調していた。
こうした優秀な人材が集まるのは、決して偶然ではない。クオンティアが「経営人材の輩出」というビジョンを明確に掲げ、それを支える環境、すなわち少数精鋭ゆえの大きな裁量や、経営レイヤーの仕事に挑める機会を用意しているからこそ、経営を志向する人材が自然と集まってくるのだ。池口自身、このビジョンへの共感が入社の決め手だったことは、前述したとおりである。
優秀な仲間の存在と経営の最前線に挑める環境、この両輪が揃っているからこそ、クオンティアのStrategy Edgeは経営人材を目指す人にとって理想的な成長環境になっている。
クオンティアで経営人材を目指すあなたへ
コンサルタントとしてスキルを積んだ先には、経営者としての道や、新規事業立ち上げなど多彩なキャリアが広がっている。
少数精鋭ゆえの大きな裁量の中で、経営に近いレイヤーの仕事に挑みたいという方は、ぜひ一度クオンティアの採用ページをご覧いただきたい。